「当サイト「株式総務」で取り扱う業務、取り扱わない業務は?」で当サイト「株式総務」で取り扱う範囲とし、「「株式に関する業務を中心とした総務の業務」の名称は?」で名称を「株式総務」とした業務について、皆さんの会社では、どの部門(どの組織)が分掌されていますでしょうか。
昨今の株式総務を取り巻く状況(コーポレートガバナンス・コードの制定及び改訂、一体的な開示の必要性の強まり。)により、株式総務は同一部門で行ったほうが良いのでは、と個人的には思っております。
以下に、株式総務を分掌する部門の候補を列挙してみます。
一般的な部門名を用いており、会社により独自の部門名を用いられていることもあろうかと思います。
また、組織規模によっては、○○部ではなく、○○本部・○○課といった組織単位であることもあろうかと思いますが、本記事では○○部で統一しています。
株式総務を分掌する部門の候補
総務部
従業員数の少ない上場会社では、株式総務について、すべて、総務部で分掌されているのではないでしょうか。その他にも、一般的な広報や、人事業務も分掌されていることと思います。
一方で、従業員数の多い上場会社では、記事2の「1-2.株式会社運営、企業統治」と会社法に関する制度ディスクロージャーのみ、総務部で分掌されていることも多そうです。
昨今の株式総務を取り巻く状況(コーポレートガバナンス・コードの制定及び改訂、一体的な開示の必要性の強まり。)により、会社法以外の制度ディスクロージャーも総務部に帰還する流れがあるように見受けられます。
広報IR部(広報部、IR部)、経営企画部
かつて、IRが重視されるようになった時期以降、株主向け、投資家向けの各種説明会(決算説明会、等)や、株主向け、投資家向けの各種任意開示書類(株主通信、IRレポート、等)とあわせ、証券取引所規則に関する制度ディスクロージャーを、広報系の部門や企画系の部門が分掌されていることも多いと思います。
経理部
金融商品取引法に関する制度ディスクロージャーについて、財務情報部分(有価証券報告書等の「経理の状況」)だけでなく、非財務情報部分についても、経理部が分掌されていることも多いと思います。
法務部
「当サイト「株式総務」で取り扱う業務、取り扱わない業務は?」の「1-2.株式会社運営、企業統治」と会社法に関する制度ディスクロージャーについて、法務部で分掌されていることもあると思います。
まとめ
統計も何もないただの主観ですが、株式総務を分掌する部門は総務部が多い(またふさわしい)のかなと思っています。