有価証券報告書の英語版(英文版、英訳版)の作成を求める社会的な機運が少しずつ高まっています。
他社の有価証券報告書の英語版を探されている方もいるかと思います。
当記事では、有価証券報告書の英語版(英文版、英訳版)の閲覧方法についてご説明します。
上記の記事もご参照ください。
有価証券報告書の英語版(英文版、英訳版)の閲覧方法を画像4枚で説明
有価証券報告書の英語版の作成は義務ではない。
まず、有価証券報告書の英語版の作成は義務ではありません。
そのため、これから閲覧方法をご紹介する有価証券報告書の英語版も、会社が任意で作成したものになります。
有価証券報告書の英語版(英文版、英訳版)の閲覧方法を画像4枚で説明
英語版EDINETへアクセスする。
ここから、有価証券報告書の英語版(英文版、英訳版)の閲覧方法を具体的にご説明します。
まず、英語版EDINETへアクセスしてください。
英語版EDINET(https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/EKW0EZ1001.html)
有価証券報告書の英語版リストを開く。
以下の画像の通り、アクセスした英語版EDINETの上部の「Links to English translations of ASRs」をクリックしてください。
リストから気になる会社のURLを開く。
有価証券報告書の英語版リスト(List of links to English translations of Annual Securities Reports (ASRs))は、証券コード、会社名(商号)、英文会社名(英文商号)などとともに、対象の会社が有価証券報告書の英語版を掲載しているページのURLが掲載されています。
(有価証券報告書の英語版が、一つのウェブサイト等にまとめて掲載されているわけではありません。)
以下の画像の通り、気になる会社のURLをクリックしてください。
ここでは、例としてNTT(日本電信電話)のURLをクリックしてみます。
対象の有価証券報告書を開く。
以下の画像の通り、対象の有価証券報告書をクリックしてください。
対象の有価証券報告書を閲覧する。
以下の画像の通り、対象の有価証券報告書を閲覧できます。
(参考)英語版EDINETは有価証券報告書の英語版が掲載されているわけではない。
注意事項ですが、英語版EDINETは有価証券報告書の英語版が掲載されているわけではありません。
サイトそのものは英語で表記されていますが、掲載されているものは有価証券報告書そのもの(つまり、日本語版。)です。
NTT(日本電信電話)の有価証券報告書を検索しても、以下の画像の通り、日本語版の有価証券報告書をが表示されます。
(参考)日本語版EDINETから英語版EDINETへのアクセス方法
日本語版EDINET(https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/)からは、以下の画像の通り、右上の「English」ボタンをクリックすると英語版EDINETへアクセスできます。
有価証券報告書の英語版リストができた経緯。
平成30年(2018年)6月28日に、金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」が公表した「ディスクロージャーワーキング・グループ報告 -資本市場における好循環の実現に向けて-」で、「企業における有価証券報告書の英訳を慫慂するために、金融庁のウェブサイトで有価証券報告書の英訳を実施している企業の一覧を公表すること」と提言されたことを踏まえ、平成31(2019年)年3月8日に、金融庁が、有価証券報告書の英語版リストを作成したことを公表しました。
詳細は、以下の金融庁のウェブサイトのページをご参照ください。
英訳した有価証券報告書を自社ウェブサイト上に掲載している企業の一覧表の公表について(金融庁)
金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」報告の公表について(金融庁)
なお、「慫慂」とは、goo辞書(出典:デジタル大辞泉(小学館))では、「そうするように誘って、しきりに勧めること。」とされています。