当サイト「株式総務」は、株式に関する総務の業務を解説しているウェブサイトです。
株式総務ご担当の方は、ディスクロージャー支援会社である㈱プロネクサスまたは宝印刷㈱の提供するサービスを必ず利用されているのではと思います。
ディスクロージャー支援会社を変更しようと思ったことはありますか?
他の会社では、どちらのディスクロージャー支援会社に委託しているんだろう?、ディスクロージャー支援会社のシェアは?、と気になったことはありませんか?
当記事では、その確認結果を記載しています。
目次
ディスクロージャー支援会社(㈱プロネクサス、宝印刷㈱(㈱TAKARA&COMPANY))のシェアは?
ディスクロージャー支援会社とは?
当サイト「株式総務」では、ディスクロージャー支援会社とは、株主総会招集通知、有価証券報告書及び決算短信の開示書類(以下「開示書類」といいます。)をはじめとする企業ディスクロージャーの作成支援・書類印刷を行う会社、と定義したいと思います。
ディスクロージャー支援は寡占状態であり、株式会社プロネクサス及び宝印刷株式会社(事業会社であり、親会社である持株会社は株式会社TAKARA&COMPANYです。)の2社で、市場のほぼ100%を占めていると言われています。
プロネクサスの「PRONEXUS WORKS」、または宝印刷の「X-Smart.」といった開示書類作成支援システムを利用して開示書類を作成し、作成の上で困ったことがあれば、プロネクサスの相談部(旧・研究部)、または宝印刷の研究部にお世話になっている方も多いのではと思います。
なお、両社の定款の目的では、ディスクロージャ―支援について以下の通り定められています。
他社の定款の閲覧方法については、「他社の定款の取得や閲覧は可能?その方法について解説。」をご参照ください。
(目的)
第2条 当会社は、次の事業を営むことを目的とする。
(略)
(2)製版、印刷、製本およびその製品の販売
(略)
(6)経営情報および企業情報のマーケティング、調査、収集および提供ならびにコンサルティング業務
(略)
(目的)
第2条 当会社は、次の事業を営むこと、ならびに次の事業を営む会社その他の法人等の株式または持分を保有することにより、当該会社等の事業活動を支配、管理することを目的とする。
1. 企業から開示された情報(ディスクロージャー)および企業経営全般に関する情報の調査、収集および提供ならびにコンサルティング業
2. 各種製版、印刷、製本ならびに印刷物の販売
(略)
ディスクロージャー支援会社(㈱プロネクサス、宝印刷㈱(㈱TAKARA&COMPANY))のシェアは?
プロネクサスのウェブサイトにおいて、有価証券報告書のシェアが公表されています。
「日本の上場企業における「有価証券報告書」シェアは54%です。(2018年3月)」と記載されており、一報の宝印刷のシェアは46%前後であることが推測されます。
プロネクサスがやや優位なのかもしれません。
開示書類により、開示書類作成支援システムを使い分けている会社は、極少数と思われますので、開示書類全体のシェアも近い値なのでは、と推測されます。
まとめ
2018年3月時点の有価証券報告書のシェアは、プロネクサスが54%を占めていると、発表されており、プロネクサスがやや有利なのかもしれません。