新型コロナウイルスが引き続き猛威を振るっています。
株式総務の担当として、開示書類に新型コロナウイルスに関して記載するとき、どのように記載するか、名称に迷いませんか?
失礼になるので具体例は挙げませんが、特にその略称において、誤った名称で、書類が開示されてしまっていた事例もありましたので、当記事で正式な名称をご案内したいと思います。
新型コロナウイルスの名称は?
新型コロナウイルスのウイルス名
まず、国際ウイルス分類委員会(International Committee on Taxonomy of Viruses(略称:ICTV))より、新型コロナウイルスのウイルス名が発表されています。
当該発表によると、新型コロナウイルスのウイルス名は「Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2(略称:SARS-CoV-2)」となっています。
ちなみに、「-2」のついていない「SARS-CoV」は、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(Severe acute respiratory syndrome;(略称:SARS))の病原体となったウイルスです。
新型コロナウイルス感染症の病名
次に、世界保健機構(World Health Organization(略称:WHO))より、新型コロナウイルス感染症(新型コロナウイルスによる疾患)の病名が発表されています。
当該発表によると、新型コロナウイルス感染症の病名は「Coronavirus disease 2019(略称:COVID-19)」となっています。
注意事項
上記の通り、当たり前といえば当たり前ですが、ウイルス名と病名は異なっていますので、開示書類作成の際は、取り違えることのないように、注意が必要です(取り違えてしまっている事例もいくつかありました。)。
例えば、3月決算会社が、6月の定時株主総会において、感染拡大防止を呼び掛けるときは、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のため、株主の皆様におかれましては……」等と記載するようにしましょう。
まとめ
新型コロナウイルス(ウイルス名)は「SARS-CoV-2」、
新型コロナウイルス感染症(病名)は「COVID-19」です!
気を付けましょう!