株式総務

株式に関する業務を中心とした総務の業務を解説します。

株主総会 有価証券報告書 新型コロナウイルス感染症 会社法 金融商品取引法 取引所規則

新型コロナウイルスの名称はCOVID-19?正式名称は?開示書類でどう書けば良い?

投稿日:2020年4月29日 更新日:

新型コロナウイルスが引き続き猛威を振るっています。
株式総務の担当として、開示書類に新型コロナウイルスに関して記載するとき、どのように記載するか、名称に迷いませんか?
失礼になるので具体例は挙げませんが、特にその略称において、誤った名称で、書類が開示されてしまっていた事例もありましたので、当記事で正式な名称をご案内したいと思います。




新型コロナウイルスの名称は?

新型コロナウイルスのウイルス名

まず、国際ウイルス分類委員会(International Committee on Taxonomy of Viruses(略称:ICTV))より、新型コロナウイルスのウイルス名が発表されています。
当該発表によると、新型コロナウイルスのウイルス名は「Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2(略称:SARS-CoV-2)」となっています。
ちなみに、「-2」のついていない「SARS-CoV」は、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(Severe acute respiratory syndrome;(略称:SARS))の病原体となったウイルスです。

新型コロナウイルス感染症の病名

次に、世界保健機構(World Health Organization(略称:WHO))より、新型コロナウイルス感染症(新型コロナウイルスによる疾患)の病名が発表されています。
当該発表によると、新型コロナウイルス感染症の病名は「Coronavirus disease 2019(略称:COVID-19)」となっています。

注意事項

上記の通り、当たり前といえば当たり前ですが、ウイルス名と病名は異なっていますので、開示書類作成の際は、取り違えることのないように、注意が必要です(取り違えてしまっている事例もいくつかありました。)。
例えば、3月決算会社が、6月の定時株主総会において、感染拡大防止を呼び掛けるときは、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のため、株主の皆様におかれましては……」等と記載するようにしましょう。

まとめ

新型コロナウイルス(ウイルス名)は「SARS-CoV-2」、
新型コロナウイルス感染症(病名)は「COVID-19」です!
気を付けましょう!

広告

広告

-株主総会, 有価証券報告書, 新型コロナウイルス感染症, 会社法, 金融商品取引法, 取引所規則

執筆者:

関連記事

開示書類の非財務情報作成担当者の監査法人との接し方

株主総会招集通知の事業報告、有価証券報告書の非財務情報、決算短信の財務諸表以外の部分(以下「開示書類の非財務情報」といいます。)をご作成されている方で、監査法人の公認会計士との接し方にお悩みの方(煙た …

店頭公開と上場の違いは?

店頭公開と上場の違いについてご存じでしょうか? 当記事では、店頭公開と上場の違いについて、ご説明します。 目次1 店頭公開と上場の違いは?1.1 上場とは?1.2 店頭公開とは?1.3 店頭公開と上場 …

丸印とは、角印とは?

会社で働く中で、丸印、角印といった言葉を聞いたことはありますか? その意味について、ご存じでしょうか? 当記事では、丸印とは何か、角印とは何かについて、ご説明します。 目次1 丸印とは、角印とは?1. …

株主総会の開催日はなぜ月末最終営業日ではないのか

株主総会の開催日の集中日が、月末最終営業日ではなく、月末最終営業日の前営業日ということについて、気になった方もいるかと思います。 株主総会の開催日の集中日はなぜ月末最終営業日ではないのでしょうか? 当 …

決算の45日ルールとは?休日(土日・祝日)の扱いは?

決算(決算開示)や株(株式)に関連して「45日ルール」という言葉を聞いたことはありますか? 当記事では、「45日ルール」の意味と、休日(土日・祝日)の扱いについて、確認したいと思います。 目次1 決算 …



名前:
火星に似たもの

職業:
とある会社で株式総務を担当しています。
株式総務に関するウェブサイトが少ないな、あると便利なのにな、と思い、拙くも開設してみました。