漫画「監査役野崎修平」について、ご存じでしょうか?
当サイト「株式総務」は、株式に関する総務の業務(以下「株式総務」といいます。)を解説するウェブサイトですが、株式総務ご担当の方であれば、読めばハマる漫画の一つだと思います!
目次
漫画「監査役野崎修平」は必見です!
漫画「監査役野崎修平」の概要
漫画「監査役野崎修平」は、原作:周良貨、作画:能田茂のビジネス漫画です。1998年に連載が開始、続編(「監査役野崎修平銀行大合併編」、「頭取野崎修平」。)も連載され、2007年に連載が終了しています。掲載誌は、「MANGAオールマン」、「ビジネスジャンプ」(いずれも集英社。)です。
また、2018年には「新・監査役野崎修平」という新たな続編が連載され、2018年及び2020年には WOWOWでテレビドラマ化されています。
漫画「監査役野崎修平」のここが必見!
監査役が主人公である。
小説、ドラマ、漫画を含め、フィクションにおいてビジネスは定番ジャンルですが、監査役が主人公であり、しかも旧商法(会社法の前身。)を駆使してビジネストラブルに立ち向かうフィクションというのは、漫画「監査役野崎修平」以外ではみたことがありません。
純粋に面白い!
主人公が監査役で、しかも旧商法を駆使する、というと堅くて手を出しづらい漫画かと思われるかもしれませんが、そうではありません。勧善懲悪の熱いストーリーで、純粋に漫画として面白いです。現在、テレビドラマの第2弾が放映中の「半沢直樹」をイメージしていただくといいかもしれません。悪役もただの悪ではなく、信念や背景を持った人物として魅力的に描かれています。
独立性や裁量の乏しい時代の監査役の様子を知ることができる。
独立性が乏しく、まるで執行側の部下のように扱われていたり、スタッフ(つまり人件費。)を含め予算が限られている様子が描かれるなど、独立性や裁量の乏しい時代の監査役の様子を知ることができます。コーポレートガバナンス・コードも定着した2020年現在からみると隔世の感があります。
ただ、現在も、そのような状況は完全に改善されたわけではなく、社外監査役ではない監査役(非社外監査役、社内監査役。)はそういった状況におかれている場合もあるかもしれません(主人公の野崎修平も社外監査役ではありません)し、スタッフが少なく株式総務ご担当の方が監査役事務局を兼任されていることもあろうかと思います。そういう意味で、共感できる部分も多くあります。
総会屋対策時代の株主総会の様子を知ることができる。
現在は、SR(Shareholder Relations)が重視され、株主フレンドリーな株主総会が増えており、総会屋対策時代の株主総会は過去の話ですが、漫画「監査役野崎修平」では陰に陽に活躍する総会屋や、それに対応する総務部の様子を知ることができます。フィクションなので誇張されている部分も多いと思いますが、実体験として知らない株式総務ご担当の方には勉強になると思います。
漫画「監査役野崎修平」のここが気になる。
決裁が決済と誤用されている場面が何度かあるのですが、そこはどうしても気になってしまいました!(笑)
(「稟議書は決裁!決済は誤用です。」もご参照ください。)
まとめ
漫画「監査役野崎修平」は必見です!
ぜひ一度ご拝読ください。