当サイト「株式総務」は、株式に関する総務の業務(以下「株式総務」といいます。)を解説しているウェブサイトですが、東芝の議決権行使集計の誤りに関連して、株式総務の実務担当者ならでは?のあるある話をしたいと思います。
目次
三井住友信託銀行とみずほ信託銀行の書類はそっくり(東芝の議決権行使集計の誤り)
東芝の議決権行使集計の誤り
東芝の適時開示情報(第181期定時株主総会における議決権行使の集計について(株式会社東芝))の通り、東芝の株主総会にて議決権行使集計の誤りがあることがわかりました。
これは、東芝固有の問題ではなく、東芝の証券代行業務の委託先、つまり株主名簿管理人である三井住友信託銀行の議決権行使集計に起因する問題であるようです。
三井住友信託銀行だけでなくみずほ信託銀行でも同様の問題が発生
朝日新聞の報道(1300社超の議決権集計に誤り 信託2行が業務受託(朝日新聞))にもあるように、三井住友信託銀行だけでなくみずほ信託銀行でも同様の問題が発生していることがわかりました。
これは、両社が共同出資する日本株主データサービス株式会社が、両社から議決権行使集計の再委託を受けているためです。
三井住友信託銀行とみずほ信託銀行の書類はそっくり
日本株主データサービス株式会社は、両社から議決権行使集計以外の証券代行業務の再委託も受けているようで、株主名簿をはじめとして、両社の作成する各種書類は、様式がそっくり(というか同一?)なのは、株式総務の実務担当者なら知っている方も多いかもしれません。
まとめ
日本株主データサービス株式会社は、出資を受ける三井住友信託銀行とみずほ信託銀行の両社から、証券代行業務の再委託を受けているようです。